2017年07月18日

【通訳ガイドの仕事の変化を予測する】業務独占資格から名称独占資格へ

通訳案内士法の改正案が可決され、
資格が不要で無資格でも有料の通訳ガイドの仕事ができるようになります。

この改正案の背景には、年々増加する訪日観光客に対して
通訳ガイドの供給量が不足。特に個人旅行客への対応やアジア諸国の
言語対応、地方での対応が大きな課題です。

その課題を埋めるため法の改正で、通訳案内士の資格が
業務独占資格から名称独占資格へ変更されます。

今まで、通訳ガイドの仕事をしたいと思っていても
難関資格の壁があり諦めていた人にとって、
通訳案内士の資格制度の変更により
通訳ガイドの仕事がどのように変化するか
を予測することはとても重要です。

予測に合わせて今後の動向を見て行くことで、
自分にとって優位になる仕事のチャンスが
広がります。



■通訳ガイドの取引が自由になり拡大する

現行の通訳案内士法では、
通訳案内士資格は業務独占資格です。

業務独占資格とは、コトバンクより
『法令などにより、特定の資格(免許)を有する者だけが
 その特定の業務を行えるように定められた資格のこと。』


だから、通訳ガイドの有料で仕事をする場合
現状では通訳案内士の資格が必要です。

いくら、通訳ガイドの仕事をしたいと思っても
通訳案内士の資格がないとお金をもらうことができません。

通訳ガイドを発注する側も、例えば九州でベトナム語の
通訳ガイドを手配したいと思っても現状の通訳案内士には
対応できる人が少なく手配できないということも
充分あり得ます。

通訳ガイドの需要と供給にミスマッチが多い
「個人旅行」「英語以外」「地方」
に関してせっかく需要があるのに取引が出来ないのが現状。

このように業務独占資格の現状では通訳ガイドを頼みたい側も
仕事で受けたい側も取引が制限されます。

この通訳案内士の業務独占資格による制限が解除されることで
今まで取引されなかった取引が自由に行えるようになる。

需要が大きいのに供給が少なかった
「個人旅行」「英語以外」「地方」
に関しての取引。

後述するような新しいサービスでの取引。

従来の旅行会社や団体や人材派遣以外から
通訳案内士への取引。

など、色々な形で通訳ガイドの取引が拡大することが
予測できます。


■通訳ガイドの供給量が増加し競争が激しくなる

今回の通訳案内士法改正の背景には通訳ガイドの量の確保という
目的が観光庁のホームページに書いてあります。

『通訳ガイドの量の確保
 通訳案内士資格について、業務独占から名称独占(※)へと規制を見直し、
 幅広い主体による通訳ガイドを可能にします。』

資格が不要で無資格で有料の通訳ガイドになりたい人は潜在的に
かなりいるのではないかと予想できます。

難関資格の通訳案内士の受験者数は平成27年度は10,975人で合格率は
19.3%で残念にも合格できなかった人は8,000人以上います。

通訳案内士は語学系で唯一の国家資格でオリンピック開催に向け
潜在的な人気は回復しているようです。

通訳ガイドの候補としては、通訳案内士に合格できなかった人、
語学系の学生、海外赴任経験者、外資系企業社員の副業やシニア層、
語学教師、国際結婚している人、帰国子女など・・・

多岐に渡ります。

資格が不要で語学を活かせる通訳ガイドの潜在数はかなり
いると考えられます。

しかも、個人旅行者向けマッチングサービスなど
仕事をしやすいインフラが増えることが明らかなので
通訳ガイドの量は観光庁の目的どおりかなりの数が予測できます。

供給量が増えれば競争も激しくなるのは歴然です。

訪日観光客やますます増加し、2020年オリンピックに向け
通訳ガイドの仕事はどんどん拡大が期待される中、

働き方改革による副業や兼業者、シニア層の生活費の補助、
副収入目的の家庭の主婦なども考えていくと
競争はますます激しくなることが予想できます。



■個人旅行客向けサービスやその他のサービスとの連携も

すでに、H.I.Sがこの法改正に備えて個人旅行客向け
通訳ガイドのマッチングサービス
を検討しているニュースが出ました。
 ↓ ↓ ↓
【提供価値の変化を考える】HIS訪日客に資格不要な通訳ガイドの仲介サービス開始

H.I.Sに追随して他の旅行会社も
同様のマッチングサービスを
提供してくることは明らかです。

個人間取引でいえばairbnbの
民泊サービスや体験サービスとの連携。

企画イベント企業の新しいサービス。

地方では、観光協会や商工観光団体、
旅館ホテルなど宿泊所や飲食店などとの連携
など・・

新しいサービスや、既存のサービスとの連携も
色々な形で生み出されてくると考えられます。

これらのサービスやサービス連携は、
通訳ガイドを目指す人にとって
様々な形で仕事に直結していきます。

今後の企業の動向や各種情報には注意が必要です。




スポンサーリンク


posted by GAGI at 22:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 提供価値を高める | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック