2017年07月16日

【通訳ガイドの仕事の現状】通訳案内士の仕事の実態と年収

仕事を取り巻く環境の変化によって、
その仕事の提供価値は変化します。

その変化によって仕事が不利になったり、
時には消滅してしまうこともあります。
逆に変化によって有利になる可能性も。

だから、マーケティング的思考を働かせて
自分の仕事を取り巻く環境の変化に充分気をつけ
どのように戦略を考えて行くことはとても重要です。

今、オリンピック人気も影響し
インバウンド需要と騒がれているように、
訪日観光客がどんどん増加しそれに伴い
通訳ガイドの仕事の可能性も広がっています。

前回、前々回と
通訳案内士法に関して改正案が決議され、
その改正が出た背景として
通訳ガイドの仕事の需要と供給の
ミスマッチについて書きました。

【通訳ガイド 仕事の需要と供給】資格不要へ法改正案の背景


【通訳ガイドの仕事の需要と供給】団体旅行者から個人旅行者(fit)への急速な変化



資格不要で無資格でも有料の通訳ガイドが
できる法の改正は2018年の予定。

それまでは、有料で通訳ガイドが
できるのは通訳案内士だけ。

その通訳案内士の仕事の実態はどうなって
いるのか調べてみました。


■通訳案内士の仕事の現状はとても厳しい

こちらの調査から
 ↓ ↓ ↓
通訳案内士の就業実態等について


難関の国家資格の通訳案内士。

でもせっかく資格を取っても4分の3が未就業で
資格を活かしていません。

その一番の理由が
「一定の収入が見込まれないため」。

それを裏付けるように、通訳案内士の
仕事の現実はとても厳しいようです。

就業の業務実態ですが、
資格取得者の4分の1は就業している
就業者の大多数が兼業で専業はわずか6%。

実際に業務に従事しているのは年間10回以下が4割で、
就業日数は30日以下が半数という実態。

兼業が多いとはいえ仕事として見た場合、
あくまでスポット的に仕事になっています。

重要な通訳案内士の収入ですが

10万円未満が16.1%
10〜99万円が30.1%
100〜199万円が11.3%

就業者の半数が年収200万円以下です。

年収400万円以上は僅かに4%。

無回答が多いのも気になるところですが、
これでは専業の仕事とするにはとても
厳しい現状です。


■通訳案内士の年収が低い理由は受け身の受注

通訳案内士の年収が低い理由を考える時、
就業者の業務受注方法がとても大きな要素であると
考えられます。

『通訳案内の主な受注方法としては、旅行会社、
 団体、派遣会社からの紹介によるもので、
 自ら営業・受注している割合は低い。』

その比率は以下の通りです。

旅行会社に登録 54.1%
業界団体からの照会 41.1%
人材派遣会社に登録 31.6%

この旅行会社、団体、派遣会社からの受注は
団体旅行が多いと想像できます。

通訳ガイドの需要と供給で考えた時、
現在訪日観光は団体旅行から個人旅行
(fit)が主流になっています。

団体旅行やパッケージツアーは増加は期待できず、
都市部か地方でも有名な観光地を
周遊するツアーが多くリピートも見込めません。

しかも、通訳案内士は英語が専門で
首都圏・関西圏在住者が圧倒的に多く
旅行会社などからの通訳案内の受注件数に対し
対応可能な通訳案内士は供給過多になっている
ことが予想されます。

限られた受注件数であれば、経験やノウハウが豊かで
旅行会社や団体や派遣会社との関係が深いベテラン
が受注してしまい
『新規の参入が厳しい特性にあると考えられる。』

そのため、経験が少ない通訳案内士では受注が
なかなか取れないことが考えられます。

この調査で分かる事は、自分のホームページで宣伝したり
自主企画ツアーを開催したり自ら営業・受注している割合が
とても低く、ほとんどが企業や団体に登録している受け身の
受注であること。

受け身のままでは受注は伸びないことは
はっきりしています。




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posted by GAGI at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 提供価値を高める | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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